アローダイアグラム(arrow diagram)

作業の順序と所要日数を矢印で表した図。全体の所要日数を求めるのに使う。

A:3日、余裕 2日A(3)B:5日、余裕 0日B(5)ダミー:0日、余裕 2日0C:4日、余裕 0日C(4)D:2日、余裕 0日D(2)10 / 023 / 535 / 549 / 9511 / 11
矢印1本が1つの作業で、矢印に書かれた A(3) は「作業Aに3日かかる」という意味です。丸は作業と作業のつなぎ目(結合点)で、それ自体は時間を使いません。点線がダミー作業で、日数は0です。 丸の下の数字は「最早結合点時刻 / 最遅結合点時刻」です。 この2つが同じ結合点は余裕がなく、クリティカルパス上にあります。 → 矢印を押して経路と日数を確かめる

もう少し詳しい説明

アローダイアグラムは、作業の順番と日数を矢印で表した図です。全体で何日かかるかを、この図から求めます。

このページの先頭にあるのが、その図です。読み方は3つだけ覚えれば足ります。

合流する丸が急所

この図でつまずくのは、ほぼ1か所です。丸に矢印が2本以上入ってきている場合。

その丸は、入ってくる作業がすべて終わらないと次へ進めません。片方が3日、もう片方が5日なら、次の作業を始められるのは5日目です。早く終わったほうの2日は、ただの待ち時間になります。

ここで「速いほう」を採ってしまうのが、この分野で一番多い間違いです。合流点では必ず遅いほうに合わせます。

点線の矢印(ダミー作業)

ときどき点線が出てきますが、これは作業ではありません。日数は0で、「Aが終わらないとCは始められない」という順序の決まりだけを表す線です。

実際の仕事でも、前の工程の承認印が出ないと次に着手できない、という待ちがあります。作業そのものは無いのに順序の制約だけがある。それを図の上で表現するための書き方だと思うと納得しやすいはずです。計算では0日として足します。

余裕はどう出すか

各結合点について、2方向から時刻を計算します。

開始側から積み上げるのが最早結合点時刻(合流点では最大値)、終了側から差し引くのが最遅結合点時刻(分岐点では最小値)。この差がその地点の余裕で、余裕が0の地点をつないだ経路がクリティカルパスです。

この図が表さないもの

アローダイアグラムが表すのは順序と日数だけです。作業をどう洗い出したかは WBS(ダブリュービーエス)、日程と進捗の見え方はガントチャートが受け持ちます。役割が分かれています。

試験ではこう出る

科目A(旧・午前)で、クリティカルパスの計算問題とセットで出ます。図の読み方そのものを問う形もありますが、多いのは図を与えて全体の所要日数や余裕日数を計算させる形です。単独の知識問題として出る場合は、ダミー作業の意味を問うものがほとんどです。応用情報では、日程短縮の検討を絡めた問題の前提として登場します。

全体の所要日数のほか、特定の作業の最早開始日や余裕日数を問う形もあります。

→ 矢印を押して経路と日数を確かめる(過去問の図を写して答え合わせもできます)

関連する用語

クリティカルパス
図の中でいちばん時間のかかる経路。全体の日数を決めている経路
WBS
作業を漏れなく分解する方法。分解してから、その順序をこの図で並べる
ガントチャート
日程と進捗を横棒の長さで表す図。順序を表すこの図とは目的が違う

ミニクイズ

アローダイアグラムにおけるダミー作業の説明として、最も適切なものはどれか。

正解は 1番:作業の実体はなく所要時間は0で、作業どうしの前後関係だけを表すために置く矢印

ダミー作業は点線で書き、所要日数は0です。実際の作業を表すものではなく、「この作業が終わらないとあの作業は始められない」という順序の制約だけを表すために置きます。所要時間が0なので、全体の日数を計算するときは0日として足します。ほかの選択肢にある未定・強調・外注といった意味はありません。

間違えた用語の復習リストを見る →

最終更新:2026-09-14