サブネットマスク(subnet mask)
- テクノロジ系
- ネットワーク
- 基本情報
- 応用情報
- 重要度 ★★★★☆
IPアドレスを「ネットワーク部」と「ホスト部」に分けるための目印。
もう少し詳しい説明
サブネットマスクは、IPアドレスを2つに分けるための目印です。
IPアドレスは、たとえば 192.168.10.25 のように数字を4つ並べて書きます。この並びは、実は前半と後半で役割が違います。前半が「どのネットワークか」、後半が「そのネットワークの中の何番目の機器か」を表しています。前半をネットワーク部、後半をホスト部と呼びます。
郵便の宛先と同じ考え方です。「東京都千代田区◯◯町」までが地域を指し、「1-2-3」がその中の1軒を指す。前半だけでは家は決まりませんし、後半だけでは配達できません。IPアドレスも同じで、両方そろって初めて1台の機器が決まります。
ただし、IPアドレスを見ただけではどこまでが前半なのか分かりません。192.168.10.25 の区切りは 192.168 の後ろかもしれないし、192.168.10 の後ろかもしれない。そこで一緒に配られるのがサブネットマスクです。
見方はとても単純で、マスクが 255 の位置がネットワーク部、0 の位置がホスト部です。上下に並べて縦に見比べるだけで、区切りが分かります。
255 という数字の正体
なぜ 255 と 0 なのかというと、コンピュータの中ではIPアドレスもマスクも2進数、つまり 0 と 1 の並びで扱われているからです。4つの数字はそれぞれ8桁の2進数で、全部で32桁になります。
255 は2進数で 11111111、つまり 1 が8個です。0 は 00000000 で、0 が8個。サブネットマスクは必ず「左から 1 が続いて、途中から 0 に変わる」形になり、1 と 0 が入り混じることはありません。
この 1 の個数を使った書き方が /24 です。192.168.10.25/24 と書いてあれば「左から24桁がネットワーク部」という意味で、255.255.255.0 とまったく同じことを言っています。試験ではどちらの書き方も出ます。
ホストは何台つなげるか
ホスト部の桁数が決まると、そのネットワークに置ける機器の数も決まります。ホスト部が8桁なら、0 と 1 の組合せは 28 = 256通りです。
ただし、この256通りをそのまま使うことはできません。2つだけ使えない番号があります。ホスト部が全部 0 の番号はネットワーク自体を指す名前(ネットワークアドレス)、全部 1 の番号は「このネットワークの全員へ」という合図(ブロードキャストアドレス)として予約されているためです。
つまり実際に機器へ割り当てられるのは 256 − 2 = 254台。この「2を引く」を忘れるのが、この分野で一番多い間違いです。
→ サブネットの練習問題を解く(マスクからホスト数を求める問題をその場で作ります)
試験ではこう出る
科目A(旧・午前)のネットワーク分野で頻出です。多いのは、IPアドレスとサブネットマスクを与えてネットワークアドレスを求めさせる問題と、割り当て可能なホスト数を計算させる問題です。応用情報では、必要な台数から逆算してマスクを決めさせる、分割設計の問題に発展します。
2進数が絡むので身構えがちですが、問われ方は限られています。マスクと見比べて区切りを見つけ、ホスト部の桁数から 2n − 2 を出す。この2手で大半が解けます。
関連する用語
- IPアドレス
- 機器の居場所を表す番号。マスクは、その番号をどこで区切るかを示す目印
- ネットワークアドレス
- ホスト部が全部0の番号。ネットワークそのものを指すので、機器には使えない
- ブロードキャストアドレス
- ホスト部が全部1の番号。そのネットワークの全員あての合図
- TCP/IP
- インターネットで使われている通信の決まりごと一式
ミニクイズ
IPアドレスが 192.168.10.25、サブネットマスクが 255.255.255.0 のとき、このIPアドレスのネットワーク部はどれか。
正解は 2番:192.168.10
サブネットマスクが 255 になっている位置がネットワーク部、0 になっている位置がホスト部です。255.255.255.0 なら左から3つぶんがネットワーク部で、残りの 25 がホスト部になります。192.168 は 255 が2つの場合(255.255.0.0)の答え、25 はホスト部のほうです。マスクと見比べる、という一点だけで判断できます。
最終更新:2026-09-14