RFP(request for proposal)
- ストラテジ系
- システム企画
- 基本情報
- 応用情報
- 重要度 ★★★★☆
発注する側が条件を示して、複数の会社に提案と見積りを求める文書。
もう少し詳しい説明
RFPは、発注する側が条件を示して、複数の会社に提案と見積りを求める文書です。提案依頼書と訳します。
引っ越し業者に頼むときを思い浮かべてください。
まだ何も分かっていない段階では、数社に「だいたいいくらくらいですか」「どんなサービスがありますか」と聞いて回ります。これで相場と、頼めることの範囲が見えてきます。ここが RFI(情報提供依頼書)にあたります。
そのうえで、荷物の量、引っ越し先、希望日、予算を書いた紙を作り、同じ紙を複数社に配って見積りを出してもらいます。これが RFP です。
条件を揃えないと比べられない
ここで手を抜いて「いい感じでお願いします」とだけ伝えるとどうなるでしょうか。
各社がばらばらの前提で見積もってくるので、出てきた金額を並べても比較になりません。一番安く見えた1社が、実は梱包材の代金を含めていなかった、ということが起きます。
条件をこちらで揃えて初めて、比べられる提案が返ってきます。 RFPに予算やスケジュールだけでなく、提案書の書き方や評価の基準まで書くのは、このためです。
順番を間違えない
試験で問われるのは、ほぼこの順序です。
RFI(情報を集める)→ RFP(提案を依頼)→ 提案書を受け取って評価 → 会社を選ぶ → 契約
I は Information(情報)、P は Proposal(提案)。 情報を集めてからでないと条件は書けないので、RFI が先、RFP が後になります。
紛らわしいものに RFQ(見積依頼書)があります。Q は Quotation(見積り)で、要件がすでに固まっていて価格だけを聞きたいときに使います。
中身の質は、その前の段階で決まる
RFPに何を書けるかは、発注側が自分の要件をどこまで整理できているかで決まります。
要件が曖昧なままRFPを出すと、提案がばらついて比較できないだけでなく、契約後になって「それは聞いていない」という追加費用の話になります。RFPを書く前の要件定義が効いてくる、というのはこういう意味です。
試験ではこう出る
科目A(旧・午前)のストラテジ系で、システム調達の流れを問う問題として頻出です。多いのは、RFIとRFPの違いを問うものと、調達の各段階を正しい順に並べさせるものです。応用情報では、RFPに記載すべき事項として適切なものを選ばせる、より細かい問い方になります。RFIが先でRFPが後、という順序さえ間違えなければ落としにくい分野です。
関連する用語
- RFI
- Iは Information。要件が固まる前に、市場や技術を調べるために出す
- RFQ
- Qは Quotation。要件が決まりきっていて、価格だけを問うときに出す
- 提案書
- ベンダが返してくる文書。RFPは発注側が出す文書で、向きが逆
- 要件定義
- 何を作るかを決める作業。RFPを書く前提になる
- BPR
- 業務のやり方そのものを根本から見直すこと
ミニクイズ
システムの調達において、RFI(情報提供依頼書)とRFP(提案依頼書)を用いる順序と目的の組合せとして、最も適切なものはどれか。
正解は 1番:先にRFIで市場や技術の情報を集め、その後RFPで具体的な提案と見積りを求める
I は Information(情報)で、まだ何を頼めるか分かっていない段階で市場を調べるために出します。P は Proposal(提案)で、要件が固まってから具体的な提案と見積りを求めるものです。情報を集めてからでないと要件は書けないので、RFI が先、RFP が後になります。なお契約条件を取り決めるのは、提案を評価してベンダを選んだ後の段階です。
最終更新:2026-09-14