RAID(RAID)
- テクノロジ系
- システム構成要素
- 基本情報
- 応用情報
- 重要度 ★★★★☆
複数のディスクを1台のように扱い、速度や耐障害性を高める技術。
もう少し詳しい説明
RAIDは、複数のディスクを組み合わせて、速くしたり、壊れても大丈夫にしたりする技術です。
ディスクは必ずいつか壊れます。1台に全部入れておけば、壊れた日に全部失う。かといって2台に分ければ速くはなりますが、壊れる機会は2倍になります。この折り合いのつけ方が何種類かあり、番号で呼び分けます。
RAID0:速さだけ
データを2台に半分ずつ分けて置きます。2台から同時に読めるので速くなります。
ただし予備がまったくありません。どちらか1台が壊れたら、残った半分だけでは意味をなさず、全部失います。名前に0が付くのは「冗長性ゼロ」と覚えると間違えにくいです。
RAID1:まるごとコピー
同じ内容を2台に書きます。1台が壊れても、もう1台でそのまま仕事を続けられます。
そのかわり、使える容量は全体の半分です。2TBのディスクを2台買っても、置けるのは2TBぶんだけになります。
RAID5:合計を控えておく
3台以上で使います。データを分けて置いたうえで、1台ぶんの場所に「照合用の値」を書いておきます。これをパリティと呼びます。
割り勘の計算と同じ考え方です。4人で払った金額のうち1人分が分からなくなっても、合計金額を控えてあれば、合計から残り3人分を引けば出せます。同じように、1台が壊れても、残りのデータとパリティから元の中身を復元できます。
n台で組めば n−1 台ぶんの容量が使えます。パリティは1台に固めず全ディスクに分散して置かれますが、合計すると1台ぶんです。
さらにパリティを2台ぶん持ち、2台まで壊れても平気にしたのが RAID6 です。
バックアップの代わりにはならない
ここは間違えやすいところです。RAIDが守ってくれるのはディスクが壊れることだけです。
誤って消したファイルや、ウイルスに壊されたファイルは、全ディスクから同時に消えます。RAIDを組んでいてもバックアップは別に必要です。
試験ではこう出る
科目A(旧・午前)では、RAID0・RAID1・RAID5の特徴を選ばせる問題と、使える容量を計算させる問題の2つが定番です。応用情報では稼働率の計算と組み合わせて、「何台まで故障に耐えられるか」「システム全体の稼働率はいくつか」という形に発展します。0・1・5の3つの違いさえ押さえれば大半は解けるので、費用対効果の高い用語です。
応用情報では、RAIDを組んだ装置の稼働率を並列構成として計算させる問題に発展することがあります。
→ 稼働率の練習問題
関連する用語
- 稼働率
- 装置が使える状態でいる割合。RAIDはこれを上げるための手段のひとつ
- バックアップ
- 別の場所に写しを取っておくこと。RAIDは故障対策で、誤って消したものは戻せない
- ストライピング
- データを分けて複数台へ同時に書く方式。速いが冗長性はない
- ミラーリング
- 同じ内容を2台に書く方式。1台壊れても動くが、使える容量は半分
ミニクイズ
ディスクを4台使ってRAID5を構成したとき、データの記録に使える容量はディスク何台ぶんか。
正解は 2番:3台ぶん
RAID5はパリティ(誤りを復元するための照合用データ)をディスク1台ぶん使うので、n台なら n−1 台ぶんが使えます。4台ぶんはRAID0(冗長性なし)、2台ぶんは4台でRAID1(ミラーリング)を組んだ場合です。パリティは1台に固めず全ディスクに分散して置かれますが、合計すると1台ぶんになる、と覚えます。
最終更新:2026-09-14