基本情報に落ちた話 — 科目B 585点からの再受験合格
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- 更新 2026-08-31
科目B 585点・合格ライン600点で不合格。効いたのは用語の暗記ではなく、問題集を足して科目Bの初見問題を大量に解き、出題パターンに慣れたこと。44日後の再受験で科目Bが660点に上がった。
結論:15点差で落ちた。足りなかったのは勉強量ではなく「解いた問題の種類」だった
2026年6月27日、基本情報技術者試験に落ちました。科目A 640点、科目B 585点。合格ラインは両方とも600点なので、科目Bがあと15点足りませんでした。あと1問正解していれば受かっていた計算です。
44日後の8月10日に再受験しました。科目Bは585点から660点に上がり、科目A・科目Bとも合格基準の600点を超えました(正式な合格発表は2026年9月中旬〜下旬のため、この記事はスコアレポートの評価点にもとづいて書いています)。
このとき何をしたかというと、過去問題集を1冊買い足して、科目Bの初見の問題を大量に解いた。それだけです。勉強のペースは1回目とまったく変えていません。
科目Bには、同じ問題ではなくても出題のパターンのようなものがあります。それに慣れているかどうかが本番で効きます。1回目の私は、過去問道場で正答率80%を維持していたので大丈夫だと思っていましたが、実際には同じ顔ぶれの問題を繰り返し解いていただけでした。
この記事では、何を間違えていて、何を変えたのかを書きます。私はIT企業で働いたことがない社会人で、製造業で14年、生産職から生産管理に移って働いています。同じように独学で受けて落ちた人の役に立てばと思って書いています。
1回目の結果:科目A 640点/科目B 585点

| 1回目(2026年6月27日) | 合格基準 | |
|---|---|---|
| 科目A | 640点 | 600点以上 |
| 科目B | 585点 | 600点以上 |
科目Aは通っています。知識がまったく足りていなかったわけではありません。落ちたのは科目Bだけ、それも15点差でした。
そのときの勉強量
2026年4月から準備を始めて、受験まで約3か月です。
| ペース | 合計 | |
|---|---|---|
| 平日 | 1時間/日 | — |
| 休日 | 3時間/日 | — |
| 3か月分 | 約130〜150時間 |
使っていた教材はこれだけです。
| 教材 | 使い方 |
|---|---|
| かやのき先生の基本情報技術者教室 | 参考書。通読 |
| 基本情報技術者試験ドットコム(過去問道場) | 科目A・科目Bの過去問演習 |
| AnkiDroid | 用語の暗記カード |
| Gemini | 分からない箇所の質問、進数変換などの問題を作らせる |
過去問道場では、科目A・科目Bのどちらも正答率80%くらいをずっと維持できていました。だから余裕で合格できると思っていました。
敗因①:科目Bの問題を「同じ顔ぶれ」でしか解いていなかった
これが一番大きい敗因だったと思っています。
過去問道場は科目Aの問題は膨大にありますが、科目Bの問題は種類があまり多くない印象でした。解いていて「あれ、これこの前やったやつだな」と思うことが何度もありました。
そのときは、繰り返せば定着すると思っていました。でも実際には、繰り返すほど正答率だけが上がって、初見の問題への対応力は伸びていなかったのだと思います。
この点は、自分でも少し不安になりGeminiに確認しました。回答としては「問題の答えを暗記して回答しているのではなく、アルゴリズムをトレースして理解できているなら繰り返し解くことに問題はないと思う」でした。
確かに、答えを覚えて回答しているわけではなく毎回アルゴリズムを一行ずつトレースしながら解いていたので大丈夫だと思っていました。 しかし、あとで考えると答えは覚えていなくても、アルゴリズムがどのような処理をしていくのかは記憶してしまっていました。
また、問題文もなんとなく記憶していて「これはこういう意味で言っているんだな」と少し読むだけで理解できるようになっていた気がします。
科目Bは、その場で問題文を読んで、その場で処理する試験です。必要なのは「覚えた問題を再現する力」ではなく「初めて見る問題を時間内に処理する力」でした。それを鍛える練習を、私はほとんどしていませんでした。
見分け方はひとつです。過去問を解いていて「これこの前解いたことあるな」と思う回数が増えてきたら危険信号だと思ったほうがいい。実力がついたのではなく、その問題セットを覚えただけかもしれません。
初めて見る問題文を読み解く力が一番大事です。 読み解くことができないと、何度も読み返した挙句、時間だけ使って結局得点につながらない、ということになってしまいます。
科目Bで具体的に詰まったこと
詰まったのは2つです。
擬似言語のトレース。 これは慣れるしかないと思っています。むしろ、他の言語に少し慣れていると逆に読みにくく感じるかもしれません。私はJavaを少し勉強していたのですが、Javaの文法の感覚のまま読もうとして、擬似言語との違いに戸惑いました。何度も解いて、擬似言語は擬似言語として読む、と切り替えるのが早いです。
問題文の意味が理解できない。 これは正直、理解できないものは理解できません。言い回しがわかりにくい文もありますし、1つでも用語の意味理解があいまいだと、その1つの用語のせいで理解できなくなることがあります。理解できないものは文章を睨んでいても進みません。そういうときは、とりあえず条件に合う具体的な数字を変数に入れて、アルゴリズムを上から追っていくほうが答えにたどり着ける可能性が高いです。意味が分かってから解こうとせず、手を動かして値の変化を追う。私はこの順序に変えてから、科目Bで手が止まることが減りました。
敗因②:正解の選択肢の解説しか読んでいなかった
これに気づいたのは、試験を受けている最中でした。本番では、理解できていない用語がたくさん出てきました。
理由は途中で分かりました。過去問を解いたあと、私は正解の選択肢の解説しか読んでいなかったのです。4つの選択肢のうち、残り3つが何を指す言葉なのかを確認していませんでした。
これだと、過去問と同じ問題文・同じ選択肢の並びなら解けます。でも本番で、過去に「不正解の選択肢」だった用語が今度は正解として出てくると、途端に手が止まります。用語を理解していたのではなく、「この問題文にはこの選択肢」という対応を覚えていただけでした。
ただし正直に書くと、これが効くのは主に科目Aのほうだと思います。科目Bの点が上がった理由としては、敗因①のほうが大きかったというのが実感です。
敗因③:13問目で時間切れを悟った
科目Bは20問を100分で解きます(科目Aは60問90分)。単純に割ると1問5分です。
1回目のとき、時間が足りないと気づいたのは13問目あたりでした。残り7問に対して、時間はほとんど残っていませんでした。
そこからセキュリティの問題を解いたのですが、時間がないと意識してしまって、問題文の理解力そのものが落ちました。焦っている状態では、読めるはずの文章が読めなくなります。これは知識の問題ではありません。
落ちた日にやったこと
試験が終了したら、その場でスコアがPCの画面に表示されます。
スコアを見た瞬間、かなりショックを受けました。あと1問だったからです……
会場までは車で行っていました。帰ろうと思って車に乗り込んだのですがショックすぎて気が付いたら車の中で30分くらいぼーっとしてしまいました。
ただ、落ち着いてから考え直すと、見方が変わりました。あと1問正解できれば受かる位置にはいるということです。ゼロからのやり直しではない。知識自体はついている。そう思えたら、次に向けて動けるようになりました。
落ちた直後にこの記事を読んでいる人がいたら、まずここだけ受け取ってほしいです。スコアレポートは「不合格」の通知ではなく、自分がどこまで来ているかの計測結果です。何点足りなかったのかを見てください。 未受験で一から試験勉強を始める人よりかなり有利な位置にいるのです。
再受験で変えた3つのこと
1. 過去問題集を買って、2周した(これが一番効いた)
過去問道場とは別に、紙の問題集を1冊買いました。「【特別版】令和08年 基本情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集」です。これを2周しました。 ※これから買う方は、最新年度版を選んでください。
一番効果があったのは、科目Bの問題にたくさん触れられたことです。初見の問題を大量に解けたことで、問題に慣れるのではなく、出題のパターンに体が慣れました。
科目Bの点が75点上がった要因は、これが最大だったと思っています。
2. 分からない用語をその場でメモして、隙間時間に潰した
解答の選択肢の中に分からない用語が出てきたら、正解・不正解にかかわらずメモするようにしました。そして隙間時間にそれを頭に入れました。
敗因②の裏返しです。1回目にやっていなかったことを、そのままやりました。
過去問道場は、試験前の最後の1週間くらいから再開しました。久しぶりだったので正答率は70%くらいに落ちていましたが、パターン暗記ではなく用語の意味を理解して解けている感覚がありました。正答率は下がったのに手応えは良い、という状態です。
3. 「2分で見切る」を決めてから科目Bに入った
20問100分なので、1問あたり5分使える計算です。そこで、1問につき2分くらい考えて答えが出そうになければ飛ばす、というルールを先に決めておきました。
5分以内に解けた問題は「貯金ができた」感覚で進められます。
番外:ご褒美を買った
不合格のあと、ゲームと漫画を買いました。
試験に落ちたとしても、それまで勉強したこと自体はえらいことです。自分を労ってから次に向かったほうが続きます。……ただ、ゲームが楽しすぎて勉強がおろそかになりかけたので、そこは注意が必要です。
期間を決めて労いましょう(笑)
勉強のペースは変えていない
再受験までの44日間も、平日1時間・休日3時間というペースは1回目と同じでした。合計で40〜60時間くらいです。
1回目の130〜150時間に比べれば、追加した時間はわずかです。それでも科目Bが75点上がりました。足りなかったのは時間ではなかったということだと思っています。
2回目の結果:科目Bが75点上がった

※画像の「試験結果」欄が「結果公開前」になっているのは、正式な合格発表(2026年9月中旬〜下旬)を待っている段階で取得したスクリーンショットのためです。評価点は確定しています。
| 1回目(6月27日) | 2回目(8月10日) | 差 | |
|---|---|---|---|
| 科目A | 640点 | 610点 | −30点 |
| 科目B | 585点 | 660点 | +75点 |
科目Aは30点下がっています。用語のメモを潰していたのだから上がってもよさそうなものですが、下がりました。
これについては、科目Aは相性や運の要素が大きいと考えています。用語の理解度自体は明らかに上がっていましたが、2回目に出題された問題との相性が悪かったという感覚です。60問の多肢選択なので、どの分野から何問出るかで点は動きます。
手応えは、実はあまり変わらなかった
正直に書くと、解いている最中の手応えは1回目とそれほど変わりませんでした。「今回はいける」という感触があったわけではありません。
違ったのは時間の余り方です。科目Aは前回より時間が余りました。科目Bも、問題文をじっくり読む時間がありました。時間配分を意識していたので、理解できない問題が出たときに飛ばして、後半のセキュリティの問題を先に解くことができました。
失敗したこともある
ひとつ、もったいないことをしました。飛ばして「後で解こう」としていた問題は、時間切れで解答を選択すらできませんでした。
2分ルールで飛ばすところまではよかったのですが、戻る時間の確保ができていませんでした。飛ばした問題には、せめて適当でもいいので選択肢を埋めておくべきでした。選択式なので、空欄は確実に0点ですが、埋めれば当たる可能性があります。
合格基準を超えた回でも、こういう取りこぼしはあります。完璧にやる必要はない、という話でもあります。
同じ状況の人へ:まず「何が原因だったか」を切り分ける
1回落ちてしまった人には、何が原因だったのかを考えてほしいです。
- 単純に知識が足りなかったのか
- 科目Bの問題形式に慣れていなかったのか
- 時間配分を間違えたのか
原因が違えば、やるべきことも違います。ここを切り分けずに「もっと勉強しよう」とだけ考えると、時間だけが増えて点が動かない、ということが起きます。スコアレポートには科目ごとの点数が出ているので、それを手がかりにしてください。
そのうえで、一番大事なのは過去問を解くこと
参考書は1〜2回読んだら、すぐ過去問を解き始めてしまってよいと思います。
過去問を解いていて分からないことが出てきたら、参考書に戻るか、AIに聞くか、Webで調べるか。それを繰り返して、とにかく解いていくのが重要です。
量も種類も、どちらも大事です。 量をこなさなければ身につきませんが、同じ問題セットだけを回していると、私のように正答率だけが上がっていきます。「これこの前解いた問題だな」と思うことが増えてきたら、別の問題集を足すことを検討してください。
AIに問題を作らせるのは有効だった
私が最初につまずいたのは進数変換でした。理屈は読めば分かるのに、本番では手が動かない。
これはGeminiに練習問題を大量に作らせて、何度も解いて体に覚えさせました。理解の問題ではなく反復量の問題だったので、この方法が合っていました。
2進数など、2で一つ繰り上がるだけなので理解は簡単なのですが、実際に2進数を計算に使用する際はワーキングメモリに入れながら処理しないとならないので、慣れていないと、思考して記憶して、記憶を使用して思考して記憶して……という処理の層みたいなものが増えるのでとても大変です。
AIに問題を作成してもらって、解いて、また問題を作成してもらってと繰り返すのは手間なので、このサイトに練習問題を自動生成するドリルを置いておきました。無料で、何問でも解けるのでぜひご活用ください。
試験制度や実施日程は変わることがあります。受験を決める前に、IPAの公式ページで最新の情報を確認してください。この記事は私個人の受験記録であり、合格を保証するものではありません。
よくある質問
基本情報技術者試験は何点で合格ですか。
科目A・科目Bともに1000点満点中600点以上が必要です。どちらか一方でも600点に届かなければ不合格になります。
基本情報技術者試験は落ちてからどのくらいで再受験できますか。
IPAのリテイクポリシーにより、前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降でなければ受験日として指定できません。申込み自体は前回の試験終了時刻を過ぎれば可能です。最新の規定はIPAの公式案内で必ず確認してください。私の場合は44日後に再受験しました。
過去問道場で正答率80%あれば合格できますか。
できるとは限りません。私は科目A・科目Bとも80%前後を維持したまま不合格になりました。同じ問題セットを繰り返していると、正答率は実力ではなく記憶を測った数字になります。